野菜苗が 続々入荷中
気候も良くなり、この週末は、絶好の家庭菜園日和ですね。
ところで野菜の苗には、同じ種類なのに、お値段が倍以上も違う苗がありますよね。
じつは、一つは種から発芽し自分自身の根で育つ「実生苗」です。もう一つは病気や土の環境に対して強い根に、優秀な品種の野菜の芽をつなぎ合わせた「接ぎ木苗」です。
今回おすすめなのが、接ぎ木苗です。植物は、根の成長具合で収穫が決まるといっても過言ではありません。接ぎ木苗は根が強いので、健全にすくすくと育ち、はやい時期から長期間収穫できます。さらに体力に余裕があるため、しっかりと光合成して実に多くの栄養を蓄えることができます。
つまり、美味しい野菜がたくさん 長い期間収穫できるのです。
ただ、一つ注意していただきたいことがあります。それは、台木といわれる根の方から出てくる芽です。「台木芽」と呼ばれ、これを育ててしまうと、目的の野菜とは全く違うものができてしまいます。
ここで一番怖いのが、台木の根は、自分の芽だけを育ててしまい、接ぎ木されている大切な野菜には、水分や養分を与えなくなってしまいます。つまり、肝心の野菜は枯れてしまい食べられない台木だけが生長してしまいます。
台木芽を見つけたらすぐに摘み取りましょう。ゴーヤと台木芽(つまんでいる方が台木芽です)
スイカやメロン・ゴーヤ・キュウリなどのウリ科のほか、ピーマンナスなども台木芽に注意
もう一つトマトの脇芽摘み。
トマトが生長していくと、それぞれの葉の付け根からたくさんの芽が伸び出してきます。それを放任するとブッシュ状に藪のようになり、もう手が付けられません。もちろんその分たくさんの実がなるのですが、あまりおいしくありません。
そこでおすすめは、すべての脇芽を摘み取り、一本仕立てにすることです。
一本仕立てにすると、すべての葉に十分に日が当たります。光合成がしっかりでき、美味しいトマトが収穫できます。一方、放任にしたトマトは、葉が重なり合い、十分な光が当たらないため、光合成も満足にできないので、美味しい実は望めません。
中央の実の下から右上に伸びた枝が脇芽です
脇芽を摘み取った所
せっかく自分で育てるなら、美味しい実をたくさん収穫したいでっすよね。