「暑い!」と言って涼しくなるわけでもないのに、つい叫びたくなるような猛暑の毎日。
水やり・草取り・種まきなどのガーデニングは、朝夕の過ごしやすい時間帯にしてしまいましょう。
そこで今回は、アウトドアならぬインドアプランツのご紹介です。
エアプランツという植物をご存知でしょうか。植物名はチランジア(以前はチランドシア)という、パイナップル科の植物です。「吊り下げておくだけで、空中の水分を吸って生きていく。」「テーブルの上に、転がしておくだけでOK」など、様々な都市伝説のような、おかしな情報が広まっています。本当は、手間も少なく育てやすい植物なのに、間違った情報で失敗して枯らした経験をお持ちの方が多いかと思います。
Q.エアプランツは本当に水がいらないのでしょうか?
A.エアプランツの仲間は、中南米の砂漠や密林の樹木・切り立った岩場に、貼りつくように(着生)して生活しています。この地域は雨が非常に少なく、日中はかなりの高温でカラカラに乾燥します。ところが夜になると急激に気温が下がり、空気中の水分が冷やされ、霧や夜露となって生息地の植物たちを包み込みます。実はこの水分を毎晩のように補給し、日中の乾燥に耐えている植物なのです。週に2~3回は、夜に水を与えましょう。体の表面に水が浸み込むようにタップリ霧吹きするか、バケツの水に漬込んでもOK。日本の夏は夜も気温が高いので、風通しの良い所で水やりし、涼しさを感じさせてあげましょう。
Q.エアプランツは、転がしておくだけで、土が無くても本当に育つの?
A.本当です。岩や樹木・サボテン・電線にまで着生することもあります。販売されている苗の殆どには、根が付いていません。早く根を出すためにも、コルクや流木につけて育てることをおすすめします。
Q.面白い葉姿をしていますが、花は咲くのですか?
A.ちゃんと咲きますよ。エアプランツの仲間は、600~700種類が中南米の広い範囲に自生しています。そのため、花の色・形・咲く時期なども様々です。
中南米が原産地だと寒さに弱いのではとイメージしがちですが、室内であればOK。乾燥に強いので、夏休み旅行で水やりできなくても大丈夫。仕事で昼間に家を留守にしても水やりは夜なので問題なし!殆ど手間のかからないのがエアプランツです。ぜひチャレンジしてみてください☆