Q:自宅のバラについて質問です。
5月までは順調によく繁り、たくさんの花を咲かせてくれました。ところが急に調子が悪くなり、6月には葉が落ちてしまいました。
その後、新芽が出てきて、復活しかけていたのですが、7月下中には、枝だけになってしまいました。もう諦めるしかないのでしょうか。
A:春から夏にかけて、よくある相談です。これには、いくつもの原因がありますが、原因が解っていれば、解決も難しくありません。
考えられる主な原因と解決法をいくつかあげてみましょう。
原因①
5月花が終わった後に、お礼肥を与えましたか?
春の新芽から、わずか2カ月ほどの間に、土中の養分を吸収して栄養に変えながら枝数を増やし、勢いよく生長、たくさんの花を咲かせます。
その頃には、全力で生長したバラは、ヘトヘトに疲れています。
さらに、土中の養分も吸い尽くされた状態で、体力回復もままならない。疲れたまま、2番花のために弱々しい新芽を出してしまいます。
対策①
花が終わったら切り戻し剪定をし、病弱な枝や込み合った枝を間引いてあげます。
剪定後、お礼肥を与えましょう。
土の環境をフカフカに改善するために、有機素材(完熟馬ふん堆肥・夢油肥・土のお守り)を、表土に軽く混和してあげましょう
原因②
6月に葉が落ちてしまう原因は、5月に花を咲かせ、疲れて体力がないこの時期、梅雨の季節がやってくるからです。
体力のないバラが、日照不足で満足に光合成もできず、さらに、雨や水やりで地表はカチカチに固まってしまい、根は呼吸困難になってしまいます。
まさに三重苦の状態です。こんな状態のとき、ジメジメ・ムシムシが大好きな黒点病が襲い掛かってくるわけですから、抵抗できず、すぐに感染してしまいます。
対策②
まずは、定期的に追肥をし、バラが元気な状態を維持してあげることです。
根が健全に生長できる環境を保つために、土をフカフカに保つ稲わら完熟馬ふん堆肥・植物の成長や生理機能を高めてくれる夢油肥・新しい活力のある根の発生を助ける土のお守りを、表土によくほぐすように与えましょう。
表土をほぐすことで、空気が土の深くまで行き渡り、根が楽に呼吸出来るので、バラの新陳代謝が活発になります。
原因③
梅雨明け後も調子が悪くなる原因は、「表土が強い日差しで高温になり根が傷んでしまった」ことが考えられます。
対策③
ウッドチップを、厚さ5~10cmの厚さに敷き詰めることで、地温の上昇を防ぎ、適度な湿度も保ってくれます。
さらに雑草もほとんど生えません。まさに一石三鳥ですね。
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